
大人になってからでも矯正治療は遅くありません
「矯正治療は子供の時だけのものではないのか?」「大人になってからでは矯正治療はできないのではないか?」 など、矯正治療をあきらめてしまっている方もいらっしゃいます。最近では、30、40代の方も、矯正治療を受ける方 が増えています。お子様の矯正治療にいらっしゃって、お母さんが自分も、というケースもたくさんあります。 永久歯が生え揃った方を対象とするのが成人矯正で、第2期治療(全体的矯正)とも言われます。
近年、治療技術の進歩により、多くの人が美しい歯を手にできるようになりました。 当院では、従来よりも装置が小さくなり、開口もスムーズに行えるよう改良された表側矯正(メタルブラケット・セラ ミックブラケット)にて矯正を行っています。子供の矯正と違い顎の骨格を矯正することはできないので、歯並びに よっては抜歯をして歯を並べるスペースをつくる場合もあります。
また、上下顎骨のバランスがある程度以上に問題がある場合は、外科手術を併用して骨格から改善することもあります。
美しい口元や顔のバランスをつくる
正面から見た顔が非対称になっているような顔の歪みは、多くの場合歯の咬み合わせに問題があります。噛み合わせが正しくないと、噛む力が歯に均等に加わらず、顎関節や筋肉に影響して、時には全身のバランスにも影響を及ぼし、頭痛、肩こりなどの症状を引き起こすこともあると言われています。
また、横顔のバランスが取れているかの指標としてEラインというものを用います。Eラインは横から見た人の顔(側貌)の鼻の先(鼻尖)と顎の先(オトガイ)を結んだ線の調和をひとつの目安にします。例えば、出っ歯(上顎前突)の患者様のEラインを見ると、唇の先端はEラインよりも前に出ているため、理想とされる側貌と比較すると口元が前に突き出て見えます。


白人の理想

日本人の理想

唇がE-ラインの前方
一般的な矯正装置

最も基本的な歯列矯正治療の装置です。ブラケットとワイヤーを使った矯正方法で、の表面に接着したブラケットの間にワイヤーを通して固定します。
ワイヤーは適度な弾力性があり、この力を利用して歯を引っ張りながら歯列を整えていきます。
少し前は金属製のメタルブラケットが最も多く使われていましたが、最近では多くの方が、目立ちにくく金属アレルギーの少ないセラミックブラケットを選択しています。
ワイヤーも、金属製ではありますが目立ちにくいよう加工されています。